くどうの岩手県大槌町移住体験記

どさんこのくどうが大槌町に移住しました

4月から地域おこし協力隊として活動します!

4月から岩手県大槌町の地域おこし協力隊として採用して頂くことが決まり、
今日書面で通知を頂きました! 
 

そこで、私の大槌での活動のテーマを考えました。 

 

 

1.地域のコミュニティに溶け込んで、「地方」の良さを発掘すること

大槌は、3.11から今年で10年、
巨大な防潮堤や自動車道の三陸沿岸道路が開通する一方で、人口減少が深刻と聞きます。
 
大槌に限らず、日本中の地方が過疎化と高齢化に悩んでいる。
 
だけど、コロナ禍の猛威が都市にばかり降りかかる中、「豊か」な暮らしは地方にこそあるのではないか、と考えるようになりました(まだ仮説段階ですが)。
 
都市では、同じような年齢層の人としか交流がない。
子供やお年寄り、子育て世代の女性と繋がりがない社会に違和感を感じます。
地方に行けば、もっと大きな枠組みに所属して、何か現代人が失っている大切なものを見つけることができるんじゃないか、という仮説を検証すべく、私は地方に住んでみたい。
 
そして大槌は、度重なる津波を乗り越えてきた地域。
大自然の恵みや猛威に対する祈りを形にした伝統芸能の「獅子踊り」や「神楽」が、代々縦の繋がりを作り、コミュニティを繋いできたと聞きます。
そして、3.11大津波のときには、機能しなくなった町役場の代わりに、伝統芸能のネットワークが機能したとも聞きます。
 
大槌には、そのような昔から自然と共に生きてきた日本人のしなやかな強さがあるのではないだろうか。
私もこの任期3年間の中で、地域のコミュニティにどっぷり浸かって、その良いところ悪いところを味わい尽くしたいと思う。
 

 2.大槌町に自分の仕事を生み出すこと、更に他の人の仕事を生み出すこと

都会の人が地方に移住するときに最大のネックになるのが、「仕事がない」ということではないだろうか。
 
私は今、地域おこし協力隊のおかげで、とりあえずお給料をもらって生活する算段を立てることができた。
 
だけど、私が3年の任期後もこの町に住み続けようと思ったら、自分が携わる仕事をこの土地で見つけないといけない。
 
そして、この町をもっともっと活性化するには、ここに新しく人が来ること、そしてここで育った子供がここで働きたいと思うことだ。
そのためには、自分の仕事だけではない、自分が仕事をすることによって、この町にほかの人の仕事まで生み出す。
これが地域おこし協力隊としての私の任務だと思う。
 
 

 3.今よりも地球にやさしい暮らしを実践すること

 
私は大槌ジビエソーシャルプロジェクトの一員として4月から活動する。
このプロジェクトでは、害獣としてのシカを、肉・革・角とフル活用することを目指す。
そして、それを経済価値に変え、町の財産にすることを目指す。
 
同時に、私の目指すところはそれだけではない。
 
今の日本の社会はたくさん矛盾を抱えている。
私はここで日本の食料問題にアプローチしたい。
 

日本は昔から魚食の国だったが、今では肉の消費量が増えている。

 

肉として食べられているのは、牛や豚、鶏などの家畜たち。

そして家畜を飼うことが畜産業だ。

 

畜産業はもともと、作物の育たない草地で生活するための知恵であった。

モンゴルのような降水量の少ない土地では、丈の短い牧草で牛や羊を育てて肉や乳に変えた。

 

それが今では、脂ののった肉を食べるために、作物の育つ農地に大量の肥料と水をつぎ込み、牧草だけでなくコーンなどの穀物を育てて家畜に与えている。

一方で、地球の裏側には食糧難にあえいでいる国がある。

 

私はこの矛盾を少しでも解消したい。

日本にはわざわざ穀物を与えなくても育つお肉が豊富にある。

ジビエだ。

 

このジビエブームをもっと活性化したい。

ジビエをもっと美味しく食べられる食材にしたい。

ジビエは臭い、固い、美味しくないという固定概念を払拭したい。

ジビエ肉がスーパーに並び、食卓にあがるような社会にしたい。

 

この3年の任期をめいっぱい生かして、ジビエ業の経験を積む。

これが私の3年間のテーマだ。